お掃除の根っこにあるもの
【まずは掃除の精神論 その2】
その1からの続きです。
掃除には物理的意味と精神的な意味が同居しています。物理的には、自分の周りからほこりや汚れが除去されるということ。結果、快適になります。
精神的な意味としては、自分自身で身の回りを片付けたり掃除することで、自らを清める・浄める意味があります。
そして精神的な浄め、ということに関しては、自らそれを感じ取らないと、一生わからないまま行くこともあります。掃除をしている時、ある時分かるのです。
僕は仕事でやっているので=お金をもらって業としてやっているので、一般の方とはちょっと意味合いが違うかもしれません。もし今まで仕事としてやってきた掃除全部を、仮にタダでやっていたとしたら悟りくらい開いていたかもしれません(笑)。
そうですね、掃除の仕事を始めて5年くらいたったある時、ある一軒家の空き家を丸ごとクリーニングしました。窓から水回りから建具からベランダから床から…。そう家の中すべて、です。さすがにそのすべてをプロレベルでがっつりやるとやりがい、というかやりごたえがあります。
一番最後に床のワックスを塗り終わって、塗りムラがないか確認した時、家全体がよろこんでいるように感じました。家がうれしくてプルプルしている、そんな感じです。もちろん自己満足かもしれません。でも、確かにそう感じました。
ある時、結構大きなアパートの1階の外廊下、よくあるパターンのコンクリの打ちっぱなしの廊下です。この廊下を端から端まで箒で掃き掃除をしました。掃き掃除ですから完璧な汚れの除去とまでは言えません。厳密に見れば細かい砂などはある程度残っているはずです。(その時はホースで放水までしなくても掃いてくれればいいよ、という依頼でした)。
でも、その長い廊下の掃き掃除を終えて、掃除した部分を廊下の端から見たとき、「あ、おれはこの場所を清めたんだ」というのを深く実感しました。と同時に自分自身が浄められたように感じました。多分長い距離を箒で掃く、というのがそれを体感させる要因の一つだったのかもしれません。
この二つの体験以降、仕事で掃除をしていてもこの二つの感覚に敏感になりました。いい掃除ができた時には家もモノもよろこんでくれるし、自分も浄められる。そしてもちろん、そこまでの出来であればお客様もよろこんでくれる。
でも、今はちょっと違う思いもあります。お客様にもこの掃除にしてもらって、自ら浄めるよろこびを一緒に味わってもらいたいなぁ、と。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。最初のご挨拶として、いしはら、掃除というものをこんな風に思っている、ということを知っていただけたら幸いです。
お掃除のライブ 石原敏弘
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